ミリしらチャレンジ

AI調査で「ぜんぜん知らない知識」の地図を高速でつくろう

NAGASAKI-KITA HIGH SCHOOL / 2nd GRADE INQUIRY

§01 今日やること

世界で起きている、普通の日本人が全然知らない事柄を、AIを使って 45分で「知ったかぶり」できる所まで リサーチする方法を学ぶ。今日は2つのテーマを用意したので、班ごとに気になるテーマを選んでリサーチしていこう。

A
ケニアの「M-PESA」の普及テクノロジー関連
B
ナイジェリア発「Afrobeats」の世界的ブームカルチャー関連
§02 ゴール
▼ MISSION
「1ミリも知らなかった話」を、25分の調査で他人に説明できる状態にする

AIに調べてもらうのではなく、AIと一緒にその分野の知識の「地図」を素早く作るのが今日の課題。AIが出してきた答えをそのまま写すのではなく、自分たちならではの関心にもとづいた切り口で深掘りしていく意識を持とう。

§03 タイムテーブル(14:45〜15:30 / 45分)
ENDLENACTIVITY
〜14:5510分ワークの説明・テーマ発表・進め方の確認
〜15:1217分AIとリサーチ(問1+問2、余裕あれば問3・4)
〜15:186分まとめ作業(問5+発表準備)
〜15:246分教室で発表(挙手又は指名・全班でなくOK)
〜15:306分振り返り作業&締めのコメント
§04 5つの問いテンプレ(Copilotに投げる質問)

下の 黒い枠の中 をそのままCopilotにコピペでOK。「〇〇」のところを担当テーマ名に置き換える。

1
これは未知の分野をざっくり理解するための質問
// 全班必須 / 3分目安
PROMPT — コピペ
「〇〇」について、日本の高校生にもわかるように説明してください。
まず一言で説明し、その後に背景・関係する人・なぜ注目されているのかを
箇条書きで5つに整理してください。
やること追加

Copilotの答えに 出典URL があれば、1つだけクリックして開いてみる

AIの解答の元ネタを直接見ることで、信頼できるニュースソースの記事か、AIの要約に嘘はないかなどを確かめる体験。

2
その事柄の知識の地図をつくるための質問
// 全班必須 / 班で手分け / 11〜12分目安
PROMPT — コピペ
このテーマを理解するために重要な論点を3つに分けて説明してください。
それぞれについて、関係者・どんなことが起きているか・
よく出てくるキーワードを整理してください。
班内の手分け方
  • 班のメンバーで、3つのポイントの中で、興味のあるものを手分けして深掘りする。その後で班内で共有
  • それぞれが質問を重ねて、出てきた答えを持ち寄る
  • 同じAIを使って同じテーマで調査しても、人によって深掘りの方向が違う ことを体感する
3
共通見解 vs 議論中のポイントを把握する質問
// 時間に余裕あれば / 班で手分け
補足

多くの分野には、現時点で専門家の意見がほぼ一致している内容と、専門家の意見が割れている内容がある。AIに整理させると、「事実」と「解釈・意見」の境界が見えてくる。

PROMPT — コピペ
このテーマについて、多くの人が共通して認めている事実・見解と、
意見が分かれている論点を分けてください。
それぞれ「確実性の高い内容」「まだ議論中の内容」として整理してください。
4
誰が、この事象の影響を受けているかを整理する質問
// 時間に余裕あれば
PROMPT — コピペ
このテーマは、世界の誰にどんな変化をもたらしていますか?
ポジティブな影響と、副作用や見落とされがちな課題の両方を、
立場別(当事者・地域社会・企業・政府・若者など)に整理してください。

「いいこと」だけでなく「副作用」も同時に聞くと、テーマの厚みが見える。

5
さまざまな視点から、さらに調べたい問いを見つける質問
// 全班必須 / 3分目安
PROMPT — コピペ
ここまでの調査内容を踏まえて、このテーマについて
さらに調べる価値のある問いを、5つの異なる切り口で
1つずつ提案してください。

切り口の例:歴史的視点、経済的視点、文化的視点、
技術的視点、人物・当事者の視点、地域や地理の視点、
倫理的視点、未来予測の視点 など

「切り口の名前」と「問い」をセットで5つ並べてください。
次のアクション

出てきた切り口の中に、「あ、これ気になる」と思った問い はあった? それが、あなたの探究の独自性のヒントになるかも。

AIから「どれを深掘りしますか?」のような補足質問が出てきたら、気になるものを選んで会話を続けてもOK。

授業でCopilotを使うときの注意 CAUTION / 05
背景: 今日は学年全員でCopilotを同時に使うため、サーバーが混雑して応答が遅くなる可能性が高い(学校で使えるのは無償プランで、混雑時には有料ユーザーが優先される仕組み)。下のポイントを守ると、サーバーが詰まらず進められる。
ハルシネーション注意ポイント

AIは「もっともらしい嘘」をつくことがある。特にこの2つは要注意:

「これ本当?」と怪しく感じた箇所は メモして後で検証。時間があれば Copilotに「この回答の中で、出典がはっきりしないものはどれですか?」と聞き返すのもアリ。

§06 発表テンプレ(2分)

班内で1人が話す。残りはサポート。

私たちが調べたテーマは「」です。

これがどんな話か、聞いたことがない人にも伝わるように3行ぐらいで説明します:

一番「えっ!?」と驚いたのは、「」ということでした。

さらに調べるなら、私たちは「」という問いを深めてみたいです。
大事だと感じたポイントとその理由:
どんな良い影響が起きていたか:
副作用や見落とされがちな課題はあったか:
§07 振り返り
1. 今日の調査で一番「おもしろい」と思った事実は? / 空欄でもOK
2. AIの答えで「これ本当か?」と引っかかった箇所は? / 空欄でもOK
3. 今日のワークで気づいた、AIで未知分野を調べるコツや注意点は? / 空欄でもOK
§08 今日のメッセージ

— 実際の探究にAIを使う場合のコツ。

AIの答えを そのまま写すと、誰が聞いても同じような解答になる ので面白くない(≒関心を持たれない内容になる)。

まず、AIとの調査で 自分だけのオリジナルの知識の地図 をつくる。
知識の地図から、自分の関心をベースに 問い を重ねて、ユニークな問いを探る。
そして、独自の調査と独自の問いから生まれた仮説を実際の社会で確かめる

今日やったのは「AIに答えを聞く」方法ではありません。
未知の分野を素早く理解するために 知識の地図を、AIと短時間で作る 方法です。

探究で大事なのは、AIをただ使うのではなく、知識の地図を作ったあとに、
自分たちの個性と関心に合わせて、どんなユニークなルートを歩いていくかを自分たちで決める 部分。

— AI時代の「つまらない」と「面白い」

どこかで見たことのあるようなアニメはつまらない。
それと同じで、AIですぐ出てくるような探究プロジェクトもつまらない
みなさんならではの個性を出すために、AIを道具として意識的に使っていこう

つまり、AI時代に大事になるのは:

この3つです。

これらを磨いていくために、書籍調査・ネット検索・AI調査・インタビューなどを駆使し、調査を深めていきましょう。(もちろん楽しみながら。)